「発信の工夫を強く望む」「自らの言葉で首相は説明を」――。自民党青年局は18日、石破茂首相(党総裁)ら党執行部に対し、政権運営への苦言を盛り込んだ緊急提言を手渡した。首相は「唯我独尊的にならないよう、力を合わせてまいりたい」と応じた。
中曽根康隆青年局長は冒頭、首相や森山裕幹事長らを前に提言に至った理由について、物価高や関税対策をめぐって政権内で現金給付や減税案が飛び交ったことに言及。「参院選を意識したばらまき合戦を国民に想起させることになった」と述べた。
提言には「短期的な選挙目当ての政策は国民の信頼を損ね、政権政党としての根幹を揺るがす」などと明記。首相のリーダーシップに対しても「積極的な国民への情報発信に努めること」とし、改善を求めた。首相は「意見をしっかりと反映していく」と述べつつ、「少数与党というのは本当に難しい」とも漏らしたという。